これまでの事故や重大インシデントが発生してからの事後対応(再発防止対策)だけでは、世界的に複雑化・高度化する航空の安全を確保していくには限界があることから、国際民間航空機関(ICAO)は、事故や重大インシデントが発生する前に予防対策を取る「未然防止活動」を、組織をあげて体系的に取り組む安全管理システム(SMS)の導入を義務化した。これを受け、我が国として航空の安全性確保のための体制整備を進めて来たところである。
未然防止活動としては、SMSの活動から得られる様々な安全情報を収集・分析し、ハザード(不安全要素)を特定し、特定されたハザードを除去又は軽減するための対策を講じる必要があり、そのためICAOは、航空規制当局に対し、航空の業務活動において発生する安全情報を収集・分析及び共有するためのデータベースの構築を求めている。
我が国もこのような動向を受け、航空の安全性確保のための体制整備を進めていくこととし、ICAOが求めている航空各分野との間での安全情報共有やデータ分類・検索等を可能とするデータベースシステムを構築した。
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